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※※※
待ちに待った、土曜日!
晴れが澄み渡る、気持ちの良い朝。
斗真が運転する黒のカイ◯ンに乗り、東名高速道路 東京IC 下りを走行していた。
助手席から見る横顔に見惚れてしまう。
今日の斗真の装いはー
ネイビーのテラード・ジャケット×グレーのシャツ×白パンツ。
爽やかなスタイルだ。
「今日、晴れてよかったね。
どこまでドライブに行くの?」
「熱海に行こうと、思ってる。
高速を使って片道1時間30分くらいで着くぞ。」
「それじゃぁ、海とか行くの?」
「ああ。連れて行ってやる。」
春花は喜んでルンルン気分。
その様子を見て斗真も嬉しくなった。
途中、SA(サービスエリア)で休憩しながら、熱海に着いた。
60年あまりの歴史を持つ、アタミロープウェイに乗って山、海、街のコントラストが素晴らしい景色を堪能したり、酪農王国で羊やウサギに餌をあげたりして楽しくふれあった。
カフェで休憩した時は熱海温泉の名物、プリンを食べた。
レトロな牛乳瓶の形をした入れ物にプリンが入っていて見た目にも可愛い女性に人気だ。
蒸しプリンで美味しかった。
観光を楽しんでいたが、時が過ぎるのは早いもので、斗真が腕時計を確認する。
「もう、こんな時間か…車に乗るぞ」
そう、促されると帰宅しなければならない寂しさが湧く。
しばらく車を走らせていると、帰り道ではない方向を走行している事に気づいた。
「どこに行ってるの?」
「もう着いたぞ。」
着いた場所は長い歴史を感じさせる赴(オモム)きのある、立派な旅館。
トランクからボストンバッグを取り出し、旅館に入った。
受付でチェックインをして仲居さんに部屋まで案内される。
どんどん奥に進んで、本館とは別の離れに案内された。
ソコは完全プライベート空間でオーシャンビューの景色が一望出来る最高の部屋だった。
仲居さん
「午後5時を回っておりますので夕食をお持ち出来ますが、どうされますか?」
「はい。お願いします。」
仲居さん
「畏まりました。
直ぐに御用意いたします。
失礼致します。」
静かに戸を閉めて去って行ったー。
窓から外の景色を眺めていた春花に後ろから抱き締める。
「今日は、ここに泊まるから…
春花にずっと、こうして触れたかった…」
「うん…僕も…」
「奥に専用の露天風呂も有るんだ。
見てみない?」
腕を引っ張られて見に行くと、檜の豪華な露天風呂があって、景色も良い。
すごーいっとはしゃいでいると、料理が運ばれて来た。
仲居さん
「お食事が御済みになられましたら、フロントにお知らせ下さい。
御膳を下げに参ります。
では、ごゆっくりと御寛ぎ下さいませ。」
すーっと下がって行った…
「お腹空いたー。すごい、美味しそう!」
「ホントだな。じゃ、食べようか。」
「頂きます!」
彩り豊かで豪華な懐石料理がテーブルいっぱいに並べられている。
2人前で鯛の尾頭付き、舟盛り。
霜降り肉のすき焼き、山菜の天婦羅、小鉢や吸い物、焼き物などなどと、デザート。
楽しい食事の時間が過ぎたー。
「フゥー、お腹いっぱい。」
「うん。美味しかったな。
なぁ、せっかくだから浴衣に着替えて、旅館の目の前の海岸を散歩しないか?」
「うん!いく、いく!」
クローゼットを開けると浴衣が2着、用意されていた。
旅館の名前が全面的に書かれた、ダサい浴衣ではなくてー。
斗真のは黒に近い深い紺色で帯は落ち着いた暗めの黄色。
春花は、明るい紺色で白い帯を合わせる。
2人ともサイズがきちんと合うモノを用意されていた。
「わーっ、カッコいい…」
斗真の浴衣姿を見て思わず、声が漏れる。
それもそのはず、長身に黒の前髪を垂らして厚い胸板に羽織られた襟元から、チラリと見える肌はセクシー…
もう、それだけで胸がツキン、ツキンっと切ない痛みを訴える。
春花の視線を感じて、フッ…鼻で笑うと浴衣の上からお尻を指でゆっくりなぞりながら。
「春花…お尻の形がクッキリ見えて、いやらしいな…」
「え…あっ…やっ」
せっかく、熱海に来たのにこのままだと、海に行かずに終わる。
バッと体を離して散歩に促す。
「ねぇ!早く行こうよ、」
『残念。』
早く、早くと急かされて海岸に出るとロマンチックな光景があった。
青色でライトアップされた砂浜と月の光りに照らされて、穏やかに揺れる水面(ミナモ)。
宝石の様にキラキラと、輝く街並みとのコントラストに幻想的な雰囲気が広がるー。
「綺麗だな。行こうか…」
恋人繋で手を握られ、砂浜を歩く…
恥ずかしさを隠す為に辺りを見渡すと、至る所に観光客と思わしきカップルが抱き合ったり、キスをしたり高校生の春花には刺激が強すぎたー。
砂浜を歩いていると、観光客が賑わいを見せた所から離れた場所に、空いているベンチを見つけた。
「あそこに座って海を見ようか」
キラキラと揺らめく水面を見ながら、沈黙が続く…
小波の音が2人を包み込みー。
そっと、腰に腕がまわされる。
「春花…こっち、向いて…」
月明かりで互いの表情が、ハッキリ見える。
「好きだ…春花の答えが知りたい…」
真剣な瞳で見つめられ、心臓が斗真に聞こえてしまう程に痛い…
斗真は不安になりながらも、春花の答えをじっと待つ。
消え入りそうな声でようやく口を開く…
「す…き…でも。」
「でも?」
「僕は…義理弟(オトウト)で、男で…
側に居る事で迷惑が、かかる。
今、僕の事が好きでも…素敵な女性が現れたらそっちが良いよね。
良いんだ、女性を選んだ方が斗真さんは、幸せになれる。
優しいから、罪悪感を感じるでしょ。
だから、側には…っ…いられ…ないっ…」
思いを伝えていると、大粒の涙がポロポロと大きな瞳からこぼれ落ちる。
本当は「嬉しい、一緒にいたい。」と言いたい…でも、言ってしまえば斗真を不幸にさせてしまう。
好きだからこそ、自分が身を引けば…
自分だけが、我慢して傷付けばいい…
泣いていると、きつく抱き締められた。
痛いくらいに…
「誤解してる…」
「……」
「良い女が現れたら、あっさり乗り替えると思っているのか。
酷いな…
俺は真剣だよ。
そりゃ…何人かの女性と付き合って来たけど、こんなにも一緒にいたいと思った事は無い。
春花がいいんだ。春花じゃないと駄目なんだ…信じて欲しい。」
「ほん…とに?
僕でいいの?側に居てもいいの?」
「ああ。
お前が俺から離れたいって言っても、もう離さないからな。
覚悟しとけよ。」
「…うん。」
~
「はっぁ…んっ…あっ…っ」
部屋に戻るやいなや、2人は貪るように求め合いベッドでキスをしていた。
浴衣の掛け衿を掴んで、肩と胸を露(アラワ)にして裾の割れ目から手を忍び込ませ、太腿を掴んで左右に大きく開かせる…
かろうじて帯だけで体に纏っている。
「ホテルじゃなくて、旅館にして正解だったな。
生娘を襲う、悪代官みたいだ…
乱れた浴衣姿が、いやらしいな。」
小さな乳首に吸い付きながら、舌で舐めまわす…
感じて、甘い声が出ている所にすかさず、後ろの花弁に2本の指を入れて慣らす。
「あっ…ああっ…」
ゆっくり抜き差しされて、だんだんイイ所をいじられ、腰がくねり出す。
「欲しい…もうっ、入れるぞ」
ギンギンに立ち上がった太く長い、斗真の男根を春花が、傷付かないようにゆっくり沈めて行く…
「ああーっ…おっき…いっ…んっ」
「あんまり、俺を…っ…煽るなっ
抑えが利かなくなるぞ…」
メリメリと、狭い花弁を入っていて行く…
始めの頃のような痛みは、もう無い。
兄、2人によって「男」を教え込まれた体は、快感と疼きを止めどなく求める…
それは、元には戻れない事を意味していた。
熱い男根が入って来るー。
快感を求めて花弁は締め付け、中はうねりを見せて誘う。
春花の体が変化を遂げた事を感じ取り、一気に貫く。
「ああー!」
「春花の、中っ…すごく…気持ちいい…」
一番、奥までガンガン突く。
今までとは違う、強い快感だけが襲ってきて堪らずイきそうになる。
「あっ、あっ、もうっ…イクっ」
蜜が垂れて張りつめた蕾の根元からギュッと握られ、射精を止められた。
「あんっ…や…なんでっ…」
「まだ、イかせない。
夜は長いんだ…もっと、春花を感じたい…」
春花の腰を両手で持ち、上体を起こさせると、クッションを背にして体を倒し。
騎乗位の体勢にさせられた。
「え…これ…」
「自分で腰を振って、イクとこ見せて」
「そんな…できな…っ」
「春花のイイとこ…教えただろ
こうやってっ…うっ…当てろ」
下から突き上げる…
春花の蕾は絶頂を迎えられずに震える。
が、動きをやめられて…中が疼いてたまらない。
「ほら…俺の、締め付けてくるっ…
欲しいんだろ…可愛い春花、見せて…」
腰を上下に動かす、自分の体重がかかって奥まで届く。
「あっん…あん…はっ…んん」
『気持ちいい…腰、止まんないよぉ…』
早さが増していく腰の動きと、自分のモノで気持ち良くなってよがる、いやらしい姿に我慢出来なくなる…
「エロすぎ…っ…」
下から激しく突きあげられ、中がより締まった。
「あっ、あっ、んっ…もうっイクっ」
「うっ…イケよ…ほらっ…」
高速で突き上げられて2人で果てた…
「あんっ…あっ…あっ…ああー!」
~
チャポン…
海を眺めながら、ゆっくり露天風呂を楽しむ
「熱海、とっても楽しかった…
連れてきてくれて、ありがとう…」
恥ずかしがりながら、お礼を言って来る姿は最高に可愛い。
向き合って腰に腕を絡ませて囁くー。
「また、連れて行ってやるよ…
エッチな春花の浴衣姿…また、見たい…」
「!///〰️」
しっぽりと、2人の夜はふけていったー。
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