契約者③渡辺守

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「鈴木くん、大丈夫?」  気づけば病院のベッドにいた。 「あれ? 僕、どうして」 「おうちで倒れてたところを、友達が救急車呼んでくれたんだよ。もうすぐお母さん来るからね」  看護師さんが説明してくれる。お母さんが駆け込んで入ってきた。 「裕太!」 「大丈夫ですよお母さん。ただの貧血です。命に別状はありません」 「全体運も健康運も最悪だなあ」  どさくさに紛れて、お母さんの後ろに悪魔がいる。やばっ、もう一度気絶しそう。
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