『曇天に苦渋の花開く』
1/1
読書設定
目次
前ページへ
次ページへ
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/
19ページ
『曇天に苦渋の花開く』
「君は何を想って夢を語るか」 青い種がそう聞いた 「たぶん明日を想って夢を描く」と僕は答えた 種は2度鼻で笑って土に埋もれ それっきり何も聞かなくなった 曇天は続くが雨は降らない 物言わぬ種はただ待つばかり 僕が水をやらなければ 実は結ばずともせめて花だけでも そう願いながら毎日無心で水を撒いた 時代は僕を知ろうともしない 何食わぬ顔で明日はやって来る 青い種はたくさんの花を咲かせたが 結局誰にも気づかれないまま 夢は夢のままで散っていった
/
19ページ
最初のコメントを投稿しよう!
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
本棚追加
6
スターで応援
81
スターを送って 応援しよう!
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!