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ほたるがけいの病室から出ると、廊下では一人の男性が待っていた。ほたるが所属しているアイドルグループ・Wishbirdのリーダーである柳沼伊織だった。
「いおりん、来てたんだ?」
「あぁ。その様子だと、まだけいくんは目を覚ましてないのか」
近づく伊織に、驚きながらもほたるは頷く。さみしそうなほたるを見た伊織は、少し考え込んでから微笑んで見せた。
「大丈夫…。きっと、ほたるの歌声は届いてる」
「いおりん…。うん、そうだね。ありがとう」
伊織の表情につられて、ほたるも安心していた。
「そろそろ行くか?」
伊織が笑顔で聞くと、ほたるも笑顔で頷き軽く伸びをした。
「うん、行こう!」
それから、二人は病院をあとにした。
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