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そして人は嘘をつく
花が散りゆくすがた
朽ちゆく木々の泣く声が
日々を照らす光かて
何知らず、踏み潰されて
欺瞞偽善裏切りという名の獣は走る
欺く事なき生物は破壊されてゆく
そして人は嘘をつく
そして人は嘘をつく
当たり前に嘘をつく
当たり前に嘘をつく
贋物で満たされるまなこ
所詮それだけの意識に終わる
輪切れば赤く染まってゆく
笑みを漏らしながら潰す
欺瞞偽善裏切りという名の街の街路樹
見上げた空にドブの雨が降る
そして人は嘘をつく
そして人は嘘をつく
当たり前に嘘をつく
当たり前に嘘をつく
1997
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