彷徨~vague days~

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彷徨~vague days~

溜息こぼしては空を仰ぐ 曇り空の夜の帰り道 君は無邪気に笑顔見せるけど 更に強く深く打ち抜くだけ 上も下もない日々の中で 足の疲れが一日を物語る 身体の温もりを感じていたって 果てればその国までも果てる 押し寄せる波の様に 絶え間のない日々の中じゃ あらゆる想い形にしても 彷徨い続けるだけ 和らぐことないまま 波に洗われていくだけ ~vague days~ 傷口を広く隠してみるけど 亀裂は果てしなく伸びるから 何も語ることないと頑なに 扉を閉じても窓は開いている いくらか意見は掲げてはいるよ どうにかなる隙間さえないけど 庭の草むしりどう楽しめばいいの 痛切に心を弄ぶ 生い茂る樹木の様に葉を伸ばす意識の中じゃ あらゆる想い形にしても 彷徨い続けるだけ 和らぐことないまま 落ち葉になり飛ばされるだけ ~vague days~ 羽ばたくために必要なものを 知りえることは容易いけれど 羽ばたいた心地を知る方法なんて 何処にも見当たりやしないから 大陸の果ては霧で 断崖を見ることはできず 地図で示すなど不可能で 彷徨い続けるだけ 和らぐことないまま 家に帰り日常へ戻る ~vague days~ 1999
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