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何もない部屋
駅前の賑わい続ける休日の祭り事
冬の街を鮮やかに彩る
都内行きの地下鉄に乗り込む
街がどうであれ会社は浮かれちゃいない
仕事に明け暮れるだけの日々が
プラスなのかすら解からず往復してる
このまま埋もれて行きそう
現実と共に歩けばいいのに。
思い立てば手帳 思いつけばメモ帳
ペン走らせキーボードで綴る
だけど描くことなど 中途半端で終わり
仕事のせいにするだけ
何もかも窓の外へ投げ捨てて
何もない部屋の中でひっそりと
何だかんだ考えず生きてゆきたい
だけどそんな事など許されちゃいない
いつもの様に朝飯食って繰り出してゆく
もう若くないと自分に 言い聞かせながら。。
同じ日々が流れてるハズなのに
生きがいを次々見つけてゆく同年代
共に笑いはしゃいでいても
純粋に入り込めない僕がいるよ
部屋の片隅身を潜めて座るギター
手にしても何も込み上げてきやしない
一体いつからのことだろう
思いつめれば視界が滲んでくる
どこをどう過った こんな今の姿
夢にも思わなかった若き日
一からという怖さに引き返せないだけなら
すべて捨てて生まれ変われよ
何もかも窓の外へ投げ捨てて
何もない部屋の中でひっそりと
何だかんだ考えず生きてゆきたい
だけどそんな事など許されちゃいない
かばう事でも助けた自分の想いも
日々に消えてく明日に今はもう追いつけない
何も語らぬ道標の前でただひとり。
1999
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