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あの日の少年
あの日の少年は今
迫る日々を巧くかわすことだけ覚えて
どこかで助け求めては
吹く風のまま身を任せる….
あいつはああで こいつはこうで
オレはそうであったり逆に NOとか
歳を重ねた仲間達は大いに語る
歳を重ねた僕も同調
憧れと過去ネタに談笑
みるみる見失う自らの 軌道修正エネルギー
いつの間にかセカセカせこせこ
ニコニコ肉食的な眼光は
何気なく流れる日々の暮らしの糧に消えて
あらゆる青春の感覚
ありえる青春の選択
どこも間違えたことなんてないハズなのに
あの日の少年は今
迫る日々を巧くかわすことだけ覚えて
どこかで助け求めては
吹く風のまま身を任せる.....
廻り巡りゆく次々我を襲う
月曜日の朝の刺客
眠気抑え ダルさ抑え鳥囀る道歩かせ 冴えさせ
[信じつづけてれば]が信条
ダメかもしれない…が真情
枝分かれになってた自分の道
マーカーで辿るだけで
明日もわかる 来週もわかる
来月もわかる けど一生の事など
わからない 結局 明日がわからないってことで
大人にもなれない現状
覚えた事なんて謙称
実力の寸法の目盛なんて 今すぐ破り捨てたい
あの日の少年よ今
迫る日々を巧くかわすことだけの僕に
誰も触れたくなくなる様な 無鉄砲さを
もう一度…
ああ 丘の上の公園のベンチの上
激しく輝く陽射しは眩く
あの日見た花を見つけた
今 何すべきかではなくて
何であるべきかを
考えていけば たやすく動ける
前に進めるだろう 雲も抜ける
胸に抱こう幻想 現実の一部は捨てて
バランス保てばいい
みんな変に大人になり過ぎている
あの日の少年は今
迫る日々を巧くかわすことだけ覚えた
だからこそできる事も
大切なものを叫ぶ事も
あの日、そして その日まで…
2001
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