EMBREM

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/29ページ

EMBREM

机の明かりを落とすと広がりゆく 天井の星は今も燻らなくて 歩けば 落とすけど 拾えないものはない  周り巡るよ 語る言葉じゃ  なんの意味も持たない  単なる言葉だから  志す者 秘めた紋章  陽射しを真に受けて  抱き続けて歩いてゆく 思い出話を楽しく笑う中 見据えた未来は悲しく空回る 歩けば 踏み外す 友はもう見たくない  周り巡るよ 築いた城が  傷つき亀裂走れば  追い越すことできない  過ちの中吹きすさぶ風  やり過ごす甘さでは  扉閉じることなどなくて   手の平からこぼれた雫は   変わりゆく形に 任せて   胸に刻まれた紋章に触れたい  周り巡るよ 語る言葉じゃ  なんの意味も持たない  単なる言葉だから  志す者 秘めた紋章  陽射しを真に受けて  抱き続けて歩いてゆく 消えることのない証を今こそ持つ 2003
/29ページ

最初のコメントを投稿しよう!