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「知っ……てたの?」
「孝美ちゃんに聞いた。鈴が教えたくなさそうだったから」
じゃあ、もしかしたら……その理由まで彼はもう知っているのかもしれない。
小さい女だ、とガッカリはされなかった……ということか。
こんなことまでしてくれる、ということは。
「ごめん……ね。前の、ことは言いづらくて私……」
「言わなくていいよ。眼中ないもん、前の野郎のことなんて」
ニカッと笑って彼。
起きるんなら作っちゃうよ?と菜箸を手にキッチンへと戻っていった。
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