終わりとはじまりはチョコレートとともに

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「知っ……てたの?」 「孝美ちゃんに聞いた。鈴が教えたくなさそうだったから」  じゃあ、もしかしたら……その理由まで彼はもう知っているのかもしれない。  小さい女だ、とガッカリはされなかった……ということか。  こんなことまでしてくれる、ということは。 「ごめん……ね。前の、ことは言いづらくて私……」 「言わなくていいよ。眼中ないもん、前の野郎のことなんて」  ニカッと笑って彼。  起きるんなら作っちゃうよ?と菜箸を手にキッチンへと戻っていった。
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