終わりとはじまりはチョコレートとともに

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「い……一緒に食べて、くれる?」 「ムリ。でも見守る」  頬をひきつらせながらおそるおそる訊ねるも、あっさり拒否られた。  じゃあせめて見守ってもらいましょう、どんなにデブっても!  言葉どおり。ええ。  文句なんて言わせないもんね。 「ずっと見守って、こうやって美味しいチョコレート買ってあげるからさ……」  特大GOD○VAの上に、真っ白でふわふわのリングケースがちょこんと置かれた。  ぱふっと開かれたそこにはシンプルなシルバーリングが鎮座している。  三つの小粒なジルコニアと、それに守られるようにして中央で煌めくのは深紅のガーネット。  私の誕生石……。
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