クランケ1:ち~ちゃん〓

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クランケ1:ち~ちゃん〓

横山博士は財団法人神奈川生命研究所で、メモリーバスターウイルスの持つ思い出破壊作用の進行を遅らせる阻害剤AMBを開発した。しかし、ひとつの思い出だけしか維持できない。これを診断するために、脳幹画像再生装置を駆使し、唯一守られる思い出画像を写し出せる様にした。ここに写し出された画像がAMBの注入で永遠に保護される。最初のクランケは5才の幼稚園児の「ち~ちゃん」。彼女は昨年事故で最愛のママを亡くしている。そして、今、メモリーバスター症に犯された。😃「ち~ちゃん、こんにちわ」 脳幹画像再生装置の前の椅子に座るクランケに優しく横山は話しかけます。〓「こんにちわ、先生」😃「さて、ち~ちゃんの一番大切な思い出をメモリーしたいんだ。何かある。?」 〓「んー…」😃「ゆっくり考えて」いつも、横山はこう話しかけます。優しく、ゆっくり、ニコニコ微笑みながら。彼女はしばらくして、答えました。〓「ママ、去年 まだ、ママが星になる前に一緒にお花屋さんにお買い物に行った時の光景がいい。」これが、ママとの最後のお出かけだった。その翌日、ママは事故で帰らなくなった。😃「分かったよ。じゃ、ち~ちゃん目つぶって」横山は彼女に装置をセットして、部屋を出て行った。あとは遠隔
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