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クランケ4:刑事(デカ)山口孝志〓
デカの山さんは神奈川県警捜査一課の現場叩き上げの刑事だ。いや、だった。先月、定年を迎えた。しかし、山さんは今メモリーバスターに犯された。😃「こんにちわ、山口さんあなたは何を守りますか?」 「うん、カミサンは死んだし、子供もいない。もう、守るものは無いんだが………ああっ、ある。どうしても忘れられ無い事件、いや忘れてはならない事件がある。ある、通り魔事件だ。山さんの扱った事件で唯一迷宮入りした事件だ。さも、悔しかろうと山さんの脳幹画像再生装置の下の顔を見たら穏やかに笑っていた。この通り魔事件は変わっていた。3人が殺されているが、3人とも男子でお金は取られていない。普通、通り魔は、弱い女性を狙い、金品をひったくって逃げる。しかし、3人の男はすれ違い様に鋭利な刃物で首の動脈をカットされて、声も上げれず出血死していた。山さんの画像には、雨の中にたたずむ女性の姿、手には登山ナイフ。そう、山さんは犯人を見つけていて、見逃した。わざと。何故か、それは、この女性は看護師で、患者だった男にデートに誘われ、隠れていた男3人にレイプされた。この看護師が復讐で3人を殺ったらしい。山さんは見逃してやった。😃「AMB注入、この画像ロックオン。」 現法律では見たものの記憶を再生した画像は犯罪の証拠には認められていない。何故なら、細工できるからだそうだ。
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