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絶望の海に定住
お勧めはしない。なぜなら、自意識が崩壊するからだ。全てを否定すること。すなわち、世界を否定し、己さえも否定すること。それは生物が最も恐れるもの。
私は誰だ。恐ろしい言葉だ。宇宙のその先。恐ろしい幻想だ。貴方とは誰か。それは私だ。
ホラーだろ? ここに定住するということは、常に己との闘いであり、己を保つ闘いでもある。自意識の崩壊を起こし、消滅する手前のあの白々しい景色は、絶望の海の絶景スポット。論理を組み上げるには最適の場所だが、戻って来れない場所でもある。
それでも在るは、憎しみの炎が道を照らし続けているからだ。表現者、芸術家の死とはそれを失ったがためであろう。
現実に戻り、五感を取り戻すことも頭に入れて置いてくれ。
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