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物語の何たるか
無神を顕現させること。物語は、直接的過ぎる表現にはならず、かつ、それが実在するかのように思える手段。この世に無いものだから、フィクションであり、心の置き所というものがちゃんと用意されている。
それが自然となり、道理を得るとフィクションがいつの間にか現実にすり替わる。しかし、その流れには問題がある。それを望まない者達の心を虐げることになってしまうからだ。
だからこそ、偽りは偽りであることを明言しておかなければならない。他者を害することがあってはならない。
幾らでも知っているはずだろう? そこにどれだけの血が流れたかを。
会議し、討議し、皆でこの方向に進もう。それを望まぬ者にはその者達が在れる世界を創ろう。そして共に在ろう。このような考えの参考として物語は役目を果たすのだ。
交渉の余地を創り出し、己と他者がこの世に在っていいという心からの承認。その命があって欲しいと願える最低限の論理による理解。どうかそれぞれの無神を創り出し、自身と同じような境遇を持つ者達を掬ってくれたまえ。
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