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彼くんお勧めのお店で釜揚げしらす丼を堪能したらチェックしておいたレンタカー屋さんで乗り捨て返却して、大きめのトートバッグ片手に電車へ乗り換える。
平日だしこの辺りのひとはほとんど自動車で生活してるから電車の中はガラガラ。うふふ、私達だけの貸し切りみたいだね♪
いけどもいけども無人駅。
規則的な揺れと車掌さんのアナウンスだけが響くふたりだけの空間。
こういう非日常って旅の醍醐味っていうか、素敵だよねえ。
沿岸沿いに走る電車は窓を開けると潮風が気持ちいい。
今日は少し波が高いのかな? でもこれくらいのほうが「今、海見てるー!」って感じで私は好きだなあ。電車の中から見るのにさざ波じゃつまんないもん♪ なんて、これ前にも言ったよね。覚えてるかな?
そういえば彼くんはサーフィンもやったことあるんだっけ。私にはできそうにないかなあ。運動神経ゼロだもん。
ねえ、次の行き先はどこだと思う?
さすがにもうわかるよね。そう、岬に小さな灯台のある臨海公園だよ。私の中で一番の思い出の場所。交際記念日の〆に相応しいデートスポットといえばここしかないでしょ♪
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