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 初めて授業をサボってしまった。  あの後私は、お腹が痛いと言って保健室へ駆け込んだ。  保健室は、お母さんやおばあちゃんが亡くなった病院を思い出すから、今まであまり行かなかったのだけど、今日はもう特別だ。あの場から逃げることができたら、どこでもいい。  五時間目が終わったら、今日は帰ろう。  なんだか、ベットの中でじっとしながらこの先のことを考えていると、先生から電話がかかってきても、訪問されても、適当に乗り切れるような気がしてきた。  電話が来たら、父は仕事が忙しいと言えばいいし、家に上がるようなことになったら、蓮君に隠れてもらっていたらいいのだから。  五時間目が終了すると同時に、ベットから出た。  養護教諭の先生は、どこかへ行ってしまっていない。  仕方なく先生を待っていると、急に扉が開いたので、体がビクリとなった。  入ってきたのは、先生ではなくて、私をストーカーよばわりした男子だった。  
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