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体が軽くなった次の瞬間、視界に光が灯った。
あまりにも眩しかった。
暗闇に居続けたソウタは光に対応できなかった。
肌に触れる空気の感触が冷たい。
空気は暗闇で眠っていたそうたの体を呼び起こしていった。
喉を通り、まるで挨拶を交わすようにそれぞれの器官へと巡っていき、眠っていた身体の機能を叩き起こしていった。
その瞬間、目覚めた機能が瞬時に合わさるとそれは大きな力となってソウタの体内で爆発した。そしてそれは大きな力となって喉を震わすと、一気に体外へと吐き出されていった。
そうたの大きな叫び声が空気を震わす。
その瞬間、光の中で幾つもの声が沸いてそうたを囲んできた。
その声は初めて触れる音だった。
その正体不明な音にソウタは混乱した。
何もかもが知らない事だらけだった。
多くの不明な声。
冷たい空気の感触。
眩しい光。
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