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『悪夢』
「待って、待ってよ父さん!母さんが居なくなって、父さんも居なくなるの?僕を一人にするの?僕、父さんから嫌われないようにちゃんといい子にしてたじゃないか!なのに・・・どうして、どうして!」
少年が父親であろう男に泣き叫ぶ、毎日必死で隠していた感情を露わにして。
男は表情を無にして口を開いた。
「もう、私に関わるな。これ以上お前とはもういられないのだ」
そう言い残し、背を向け男は扉を開け出ていこうとした----------------------
シュッ、ボォォォォォォォォォォウ
「お、おまえ!!ギ、ギャァァァァァァァァッーーーーーーー!!!!!!!アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイアツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ、アツイ!」
青い炎に包まれた男がギャアギャアと喚いている。その青い炎は男から家へと燃え移り、灰と化すまで燃え続けた。
燃え盛る火の中、一人、少年は男を眺めていた。少年の手には火のついた蝋燭が握られていた。
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