柔道部部長・相模剛

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狼谷村に行っていたのか。そこで何があった? 気になって仕方がない。 だが、無理に聞き出すのは良くないと思い、それ以上は聞かなかった。 「わかった! じゃ、すぐに着替えろ。稽古をつけてやる」 大毅に特訓をつけてやる。 柔道をしている間は、大毅も悩みを忘れる事が出来るだろう。   だが、まだ問題は解決してない。次は大毅が狼谷村から2度と帰って来なくなる気がして、俺は大毅への特訓を終えると、練習は副部長に任せて部室に戻った。 パソコンで、狼谷村について検索する。 やばい話が出てきた。大毅はいつ狼谷村に行くつもりなのだろう? その前に、もっと狼谷村についての情報を集めなくては。俺も大毅達と一緒に狼谷村に行った方が良いかもしれない。 だが、いきなり大毅にそんな事を言っても、聞き入れてはくれないだろう。 どうするべきか。悩んでいると、部活の終了時間を知らせる放送が聞こえてきた。 とりあえず、大毅に何かある前に俺に相談する様に伝えよう。 部室で着替えている大毅に声をかけた。 「狼谷村の事は俺なりに調べてみた。この前、殺された日高さんや加藤さんは狼谷村の出身らしいな。大毅、お前も気をつけろよ。何かある前に俺に相談するんだぞ! わかったな」 「わかりました。部長、ありがとうございます」
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