四、「アナーキー・ザ・おっぱい」

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おっぱい恵は目を細めて丸坊主の少年に話しかけた。 「ハゲ、フルエルナ」 それを聞いた丸坊主はビクッとして、 「な、な、なんで・・・カタッ・・・かたこ・・・と?」 と、驚きながら質問してきたのだった。 このハゲは本当にウザイなぁと、おっぱい恵は心底、思いながらイライラしていた。 「なぜ、カタコトなのか」と問われているが、そんな事は説明できない。 なぜなら、カタコトなら、身元はおろか、国籍までもが不明になるだろうと思ってのおっぱい恵の精一杯の最終結論だったのだから。 そして、込み上げてくるイライラを堪えつつも、さらに会話を続けた。 「ワタシ、チュウゴクジン、フルエル、ウザイ、ドーゾ」 「・・・えっ?ドーゾって、どーゆー意味?」 何てとこにツッコミを入れてくるんだ、このウザハゲは・・・。 「オマエ、トテモ、ウザイ」 「えっ?・・・なんで?」 「・・・ツギ、シツモンスル、ックゥロス」 「クーロスって・・・?」 カタコト使いおっぱい恵はあまりのイライラと慣れない言葉使いとで、言葉を噛んでしまった。 そして、さらにファッキン・マルコメ・ウザボウズに質問された事で頭のどこかの線が切れてしまった。
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