小説「おっぱいと少女」

一、「おっぱいな憂鬱」

それにしても、誰がこんな落書きをしているんだろうと最近、気になってきてます。

なぜ、私のおっぱいが落書きの標的になっているのか・・・。

私くらいおっぱいが大きい女子は他にも居るのに、何故か彼女達はおっぱいについて茶化されないのです。

男子達は彼女達の事は大っぴらに「ダダ星人」だとか「魚類」だとか「ブタゴリラ」だとか、あだ名で呼んでいて、落書きだとか処理に手間の掛るような茶化し方はしないんです。

そう言えば、先月の「ドラム缶事件」・・・高島くんは不良達がからかってた「ドラム缶」とあだ名される全体的に「分厚い体の女子」をかばって殴られてました。

しかも、裸にされて正座させられて、「ドラム缶」とキスさせられてて、先生が来なかったら、もっと進展してたかも・・・。

裸で泣きながら、「何でもないっす・・・。」と先生に訴えてる高島くんは素敵でした。

さらに先生が不良達を怪しんで職員室に連行した後、頬を赤らめながら上着を渡そうとした「ドラム缶」の顔面に向かって、大きく振りかぶりながら、拳をめり込ませた高島くんはもっと素敵でした。

と、言うか・・・

高島くんの事ばかり考えてしまってる自分が恥ずかしいわ。