レディースじじい

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「涼!!!」 アヤカは悲鳴のような声が出た。 涼は倒れて、その腹部からドクドクトと血が広がっていった。 アヤカは涼に駆け寄って、泣きながら涼を揺すった。 「涼! 涼!」 涼が薄目を開けた。 「アヤカさん……僕は……初めて会った時から……君が好きでした」 涼が咳き込み、血を吐いた。 「涼! あたしも! あたしも涼のこと最初から好きだった!」 涼が手をゆっくりと上げ、アヤカの頬に触った。
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