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「あたしね! 彼氏が出来たの!」
明美が、満面の笑顔で言う。
「城崎君なの!」
「えっ? 前に好きだって言ってた男の子?」
「うん! あたしね、正直に売りやってることも、言って
告白したの。そしたら、城崎くんも、あたしのこと好きだったん
だって! 売りも、もうしないならいいって」
「良かった、良かったな、明美」
アヤカは泣きそうだった。
店の中から、助六の怒鳴り声がする。
「アヤカ! 油売ってないで、さっさと行け!」
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