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築地で寿司屋をしている母方の祖父の助六だ。
怖いというより、天敵だ。
ちゃきちゃきの江戸っ子で、頑固の極み。
口も悪けりゃ、手も早い。
子供の頃から、何度殴られたことか!
その助六と一緒に暮らすことになるなんて、思いもしなかった。
両親の葬式に助六は来なかった。
自分の一人娘が死んだというのに。
アヤカは泣くまいと思っていたのに、号泣してしまった。
両親は、こんなレディースをしている娘を可愛がってくれた。
別にアヤカは親に不満があってレディースをしていたわけではない。
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