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身寄りは、助六しかいなかった。
そして、アヤカは築地の助六の元へ向かうこととなった。
自宅は横須賀だったので、簡単な身の回りの物をバッグにつめ、バイクに積んで家を出た。
途中、極道会に挨拶に行った。
組長の京極直彦は、まだ二十代の公務員上がりの極道だった。
親の跡を継いだのだ。
それまでは、学校の先生をしていた。
普段は穏やかだが、一度切れると手が付けられないくらい暴れる。
学校でも、暴力教師と言われていた。
まあ、親が組長じゃあ、普通に先生もやっていられないだろう。
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