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宇宙について、たっくんとえっちゃんと、そして小さな私も、ほっと笑顔になって安心する。暗闇の中に星が見える。周りには星がいっぱいあって、お月様も見える。
きっとある。
そして、深く暗い闇が、やさしい闇へと変わる。
暖かく、やさしい闇のなかの宇宙船。
ふと、背中をトントンと優しく叩かれた気がした。
そんな訳ないけど。「宇宙人だ」って、お父さんがふざけてるのかな。
この宇宙船に、お父さんが乗っている気がする。
ううん。確かに乗っている。
うん、きっと。
……まだ居てくれたんだ。ありがとう。
……でも、もう大丈夫。私には、たっくんも、えっちゃんもいるし、もうバブちゃんじゃないから。
……今度は私が、この宇宙船で、ちゃんとお母さんのところまで、お父さんを連れてくね。
……ありがとう、お父さん。
Fin
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