秘密の花園

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秘密の花園

 僕達、5人は毎日、馬鹿な事をして高校生活を送っていた。  軍団名は【毒グモ軍団】  決して暴走族や不良軍団じゃない。  ただのアホの軍団だ……  高校生の時、毒グモ団とツーリングに出掛けた。  全く計画を立てずに、行き当たりばったりのツーリングだ。  すると、ダムを発見した。  眺めの良いダムだったが直ぐに飽きた。  暇なので隠れんぼをしていると、ムサシ君が山道の階段を発見した。 「なんだぁ〜この階段は?登ってみよう。」 「あれっ?ひーちゃんは……」 「まだ、隠れんぼで隠れてるんじゃないの?」 「そのうち来るよ。」  冷たい奴らだ……  皆んな、僕をおいて階段を登り出した。  僕は皆んなが居ない事に気付いて、走って探した。 「何処なんだぁ〜」 「こっちだよ!」  階段の上の方から声がした。  僕は長い階段をひたすら登って追いついた。  階段の周りは、沢山の地蔵……  僕達は不気味ながらに階段を一歩づつ登って、太君が持っていたポテトチップスを地蔵に1枚づつ置いていった。 「おい太君、子ども地蔵は油の付いたポテトチップスなんて好むのか?」 「ポテトチップス嫌いな子なんていないよ。」  皆んな納得した。  ひたすら、階段を登った。  すると、大きな岩が現れた。  岩の間を抜けると、大きな広場が広がっていた。  それはそれは天国を思わせる不思議な花園が待っていた。
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