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いやいや、単に工事でもしているだけなのかもしれない。
そう思って辺りを見回したが、それらしき人影もなければ看板も何もない。誰かが悪戯で仕掛けたにしては、穴が分からないよう隠そうとした痕跡も見受けられなかった。
恐るおそる近づいて覗いてみる。
中は相当に深いらしく、暗闇が広がるばかりで何も見えない。耳を澄ましてみれば、何やら声らしきものが微かに聞こえた気がした。
誰か落ちてしまった人がいるのだろうか。
早く助けなければと思うより先に、ついついカメラを構えてしまう。半信半疑ではあったが、もしこれが本物であれば、大スクープになること間違いなしだ。
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