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都市伝説
差し込む光の眩しさに、男は目を覚ました。
昨夜 飲み過ぎたせいか、頭がガンガン痛む。体を起こすのも億劫だったが、そういつまでも横になっているわけにもいかない。
彼は、大手編集社へ勤める雑誌記者である。
大学進学を機に田舎から上京してきた。卒業後は そのまま都会で就職し、早くも十年が経とうとしていた。一緒に入社した同期たちは、続々と昇進していったが、彼は未だ平社員のままであった。
「ここらで そろそろ手柄をあげて、昇進を勝ち取りたいものだな」
彼の瞳には、決意が光っていた。胸には大きな期待と密かな野望が渦巻いている。
実は、このところ ずっと熱心に調べている事があるのだ。
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