ニノ別レ 告白

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ニノ別レ 告白

気持ちに気づいたのはいつだろうか ライバルとして、友として、一緒に生活するうちにいつの間にか芽生えていた いや、出会ったあの日から既に芽生えていたのかもしれない 打算や、悪意など、一切ない どこまでも対等に、友として関わってくれる 両親とも話したことがないような、将来のことや、愚痴、趣味の話など 他愛のない話をする時間が心地いい 太陽のように明るい笑顔も うるさいくらいに溌剌とした声も どこまでも真っ直ぐ見つめるその目も すべてがたまらなく、愛おしい この感情を伝えたら、君はどんな反応をするだろうか 気味悪がって、離れていってしまうだろうか それだけは絶対に嫌だ この時間が壊れるくらいなら、伝えられない苦しみを抱え続ける方がずっとましだ ずっと、そう考えていた
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