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おかあさん?おかあさん!おかあさん……
僕はおかあさんの側で大きな声で おかあさんを呼ぶのに…
なんで起きないの?なんで?
目を閉じたまま 動かない…
おかしい…こんなこと 初めてだ…
おかあさん……どうしたの?
僕は動かない おかあさんを見てこわくなった…なぜだか とても こわくなったんだ…
誰か…誰か…おかあさんを助けて……
僕は玄関に向かって走った…
だけど…僕は…玄関のドアを開けることができない…
このドアを 開けてくれるのは いつも おかあさんだ。僕では このドアを開けることができないんだ…
だから僕はドアに向かって叫んだ…
誰か おかあさんを助けて!
おかあさんを助けて!
おかあさんを助けて!
大きな声でドアに向かって叫んだ。
誰か 僕の声に気づいて!
お願い 気づいて!気づいて!
うるさいぐらいの声を出して叫んだ…
誰かに気づいてほしくて……
でも……ドアの向う側からは
何の音もしなかった…
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