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翌日日曜日
2人とも昼までゆっくり寝た
多分お互い目は途中で覚めたりトイレに起きたけど
当たり前にベッドに戻って隣にくっつくようにして寝直した
昼前なのにベッドで寝ている秋好を愛しく思い
裸の体を優しく抱きしめた
お互い裸のままだから重なる肌が温かくて気持ちがいい
昨日は俺より朝早く起きて
朝食を作っていてくれた
きっと俺の事を思って朝食も、夕食も、前から考えて準備してくれたんだと思う
今日だって本当は早く起きて俺の為にせっせと動いてくれるつもりだったのかもしれない
でも、嬉しかった
いつも冷静で、どこか余力を残していそうな秋好が
精力を使い切るくらい俺に夢中になって求めてくれたんだってことが。
俺も昨晩は初めて自分の全てをさらけ出した
秋好を信頼して自分を開放した時、今までにない開放感と快感が全身を駆け巡り────俺は自由になった気がした
「ん・・・・みちたけ・・・」
秋好を抱きしめると、秋吉の瞼がゆっくり開いた
「あ、起こしちゃった?」
「ううん・・・おはよ」
「おはよう」
今までいつも起きると秋好は隣にいなくて
ルームサービスを頼んでいたり、昨日は朝食を作っていてくれたりで
こうやってベッドで隣でおはようと言い合うことはなかった
「・・・今何時?」
「今もうすぐ12時」
「あっ、ごめん、俺寝ちゃってた、朝食っ、す、すぐ作る────」
「秋好、いいから」
「え?」
「今日はこのままもう少しゆっくりしてよう」
「でもっ、」
「今日はさ、秋好とのんびり過ごしたい。そうだな、一緒に作ろうよ。もう昼ごはんになるだろ?手伝うから」
「道竹・・・・・」
「昨日、一昨日と沢山誕生日祝ってくれて、沢山セックスもしてくれて、凄く思い出に残る誕生日だった」
「・・・・・」
「それも全部お前が俺の為にしてくれたからだろ?だから今日は2人でのんびり過ごしたい。お前が俺をもてなすんじゃなくて」
「のんびり・・・」
「恋人なんだから、のんびりさ、ゆっくりしよう?」
「道竹・・・・」
ゆっくり過ごそう
明日からはまたいつもの日常に戻ってしまうから
だから今日までは恋人らしくイチャイチャしてさ、甘やかし合おう
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