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俺の全てを愛してください
「お疲れ様です、戻りました。」
「中宮、お疲れ様。ナチュレビューティーの山里さんとの打ち合わせはどうだった?」
「はい、そのまま進めてくれとのことです。」
「そうか。メディア部とクリエイティブ部に話を通しておいてくれ。打ち合わせがしたいから、来週中で打ち合わせができる日程を決めてミーティングルームを押さえてくれ」
「わかりました。」
あの日の翌日から、日常に戻り
俺達はまた、日中は営業の上司と部下として接していた
「山崎課長、ナチュレビューティーの企画書、あれで進めていきます。よろしくお願いします。」
「わかりました、よろしくお願いします。」
山崎課長は企画部3課の女性課長で俺より5歳年上のバリバリのキャリアウーマン
「保田課長、この後2人で飲みに行きませんか?」
山崎課長は俺に好意があるようで
たまに2人でと飲みに誘われる
俺は仕事上企画部の課長と仲良くしておくと仕事が円滑に行くから3回に1度は誘いを受けていて、いつもならそろそろ誘いを受けるのだけれど
「すみません・・・実は恋人がいまして・・・女性と2人きりだとヤキモチを妬いてしまうので、すみません」
「あ、そ、それならしょうがありませんね」
「すみません、人数が複数でしたら大丈夫ですので、また誘ってください」
「じゃあ、ま、また」
仕事が円滑にいくよりも
今の俺は秋好を大事にしたい
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