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｢父から、秋好があなたと付き合っていると聞きました｣
｢・・・・はい｣
｢秋好は僕に何も言いません。秋好の口からあなたと付き合っていると話も聞いていません。｣
｢・・・・｣
｢仲が悪いわけじゃない。むしろいいと思います。と言っても男兄弟なんでそんなに連絡をとっているわけじゃないですが。僕は秋好を心配して、秋好は僕を心配してお互いたまにメールします｣
｢そうですか｣
｢秋好はあなたの事を言いませんでした。それは多分過去のことが関係していると思います。｣
｢・・・・過去｣
｢秋好は僕と母が何も知らないと思っていますが、僕は全てを知っています。あなたと父のことも・・・実は秋好が気がつく前から知っていました｣
｢え・・・・｣
｢僕もたまたまメールが見えてしまいました。僕も秋好とは別ルートで調べてあなたにたどり着いた｣
｢・・・・・｣
｢でも、僕は誰にも言わず、ずっと黙っていました｣
｢・・・・なぜですか？｣
｢多分、そこが僕と秋好の違うところなんだって思います｣
｢？｣
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