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今まで俺の誰にも言えない性癖を自由にしてくれた人
好きだった人
好きだけど絶対に手には入らないと分かっていた人
「上條様、先週はすみませんでした」
先週、中宮を好きだと自覚した俺は
山里さんと中宮が夜の街に消えて行く事に耐えられず、
上條様に連絡して、もう中宮と会うことは出来ないと上條様に話した
中宮が好きだから。辛かったから。
『いや、いいんだ。こちらこそすまない。でも秋好と上手くいって良かった』
「・・・・上條様は分かっていたんですね・・・秋好さんが僕を好きだって事を」
『ああ、』
「『ミチは本当は俺とこんな事を続けないで幸せになるべきだ。お前が幸せにしてあげて欲しい』って秋好さんに言ってくれた事、聞きました。」
『君に言わなくてすまない。初めて秋好が君を抱いたと俺の元に来た時、秋好はミチを気に入っているんだと分かった。ミチには幸せになって欲しくて、秋好ならミチを任せられると思ったんだ』
「そうでしたか」
『本当は今日の君の誕生日の日を祝ってから、お別れする予定だった。だからせめてミチにお祝いの言葉だけは言いたくてね。
秋好が嫌がるのを承知で電話したんだ。ミチ29歳の誕生日おめでとう。』
「ありがとうございます」
「これからは秋好に全て委ねるといい。君は周りに理解されず今まで寂しかっただろうから、これからは秋好に────」
秋好「だーーーー!長い!!!」
ピッ
「えっ?!」
秋好は叫んだ後通話終了ボタンを押してしまった
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