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私は積もりに積もった柚希への気持ちをひたすらぶつぶつ吐き出していた。あのまま部屋の中にいたくなかったので、私は携帯電話と財布を持って家を出た。静寂が包む夜の街をただ、ひたすら、醜い独り言を携えた私がさまよっていた。
「ーーーう!ーーおう!透桜!」
我に帰り前を向くと、そこには見慣れた優しい顔があった。
「柚ちゃん…」
「透桜…?どうしたの?なんかあった?」
私はぎこちない笑顔で答えた。
なんかあった、じゃないんだよ。私がこうなってんのはあんたのせいなの。やっぱり気づかないんでしょ。もうわかってる。
だからさぁ…
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