夏の朝

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 窓際で洗濯物を干し終わった都は食卓の準備をする。トースターでパンを焼いている間に先ほど焼き上がった目玉焼きと薄切りハムにコールスローサラダを添えて。いつも朝から晩まで和食ばかりだったからこんな朝も悪くない。 「今日はどうしますか、晴翔さん」 「午後になったら少し課題に手くらいは着けるかな、お前は?」 「午前中は商店街に行こうと思っています。午後は暑くなりそうですから」 「付き合うよ、俺も。荷物持ちくらいにはなるだろう」  あっという間に食事を食べ終えてしまった、そんな晴翔を都は微笑ましく見守って皿を片付けて、二人は揃って商店街まで出かけることにした。  家から出た途端に強い日差しとすっかり熱いアスファルトの道。サンダル履きにしないでよかった、これではきっとすぐに火傷するくらい日に焼けてしまうに違いない。都の髪を結い上げたうなじが白い。幼い頃から春夏秋冬家の周りの仕事をしていたが、都が日に焼けたところを見たことがなかった。日にあたっても赤くなってしまうだけで白い肌は変わらないと言う。その白さに晴翔の胸は高鳴る。若干の興奮とともに都の持っている手提げを持った。 「晴翔さん?」
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