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表情の固かった晴翔は都を見つめて、崩れる。乞うように差し出したたくましい腕は都をぎゅっと抱きしめた。恐ろしいことから逃れるよう、強く強く抱きしめて離さない。
「は、晴翔さん、僕汗くさいですから……」
「……俺がどれだけ心配したかわかっているのか?」
「晴翔さん」
「俺はお前がいないと生きて行けない、大袈裟じゃない本当のことだぞ」
「すみません、大丈夫ですからもうそんなに気にしないでください」
「気にしないでどうしろって言うんだ!」
冷たい頬を晴翔はそっと包み込む、溢れ出す感情は晴翔の赤く充血した瞳を見ればわかる。愛おしさは年を経るごとに強まって、失うことを考えるとその心が不安定になるのだ。そんな晴翔に都の心は戸惑って……。
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