いつかこのSOSが届くと信じて。

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私の心は毎日殺されている。 朝母親の怒鳴り声で起きる。 「あんた!何回言ったらわかるん。洗い物くらいして寝てや。いい加減にして。」 心地の良い朝とは言えない。 昨日の夜はバイトで疲れてお風呂に入りそのまま寝てしまった。 母親は自分の洗い物だけ残してやらせるのである。そのくせできてなかったら怒りこのくらいのこと。と言ってくる。 このくらい、なら自分がやればいいじゃないか。そう思いながらも重たい体をゆっくり持ち上げ立ち上がる。 貧血気味なのだろうか。フラフラして真っ直ぐ歩けない。毎朝のことだ。いつか治るとおもい3年近くすごしている。 お湯を出して洗い物を始める。カチャカチャと食器のぶつかる音と母親が私の居なくなった部屋でグチグチ何かを言っているのが聞こえる。 私の心は毎日毎日切り刻まれる。 ズタズタに、苦しくて痛くて辛くて泣きそう。 でも涙をこらえ洗い続ける。 洗い物が終わり部屋に入り一息つく。 散らかってる部屋が妙に心地よくて自分の心を映し出しているかのようだった。 脱ぎっぱなしのシャツ。散らかるヘアゴム。周りに並べられたぬいぐるみ達。 女の子の部屋か?と言われるとそうではない。でもそれが落ち着いている。 これが私の部屋なのだ。 親が部屋のドアをあける。ガチャ。その音が不快でたまらない。自分の世界をつぶしに来た。 「また部屋散らかして!はやく片付けなさい!何回も何回も同じこと言わせて。反省してないの!?全部捨てるよ」 それが親の口癖だ。親はイライラすると大概自分に当たってくる。毎日毎日耐えて耐えてたえしのいで、やっとの思いで生きている。 専門を卒業したらこんな家出ていく。そう決めていた。 専門学校の学費は自分で払っている。 親にもそうしろと言われている。バイトもして特待生を貰っているので学校の活動に盛んにチャレンジして。頑張って頑張って毎日ボロボロになって帰っている。 家に着いても気が休まることなどない。親にはまた部屋が汚い。とか洗い物くらいしろとか全く同じことを何回も言わる。 風呂の掃除もやらされる。 毎日のことだ。その癖出来ないと怒られる。これも毎日繰り返される。 親は最近余計に酷くなった。 ご飯何食べたらいい?そうといかけるとしらん。勝手に食べて。あるもの食べて。そう言われる。だから勝手にあるもの食べたらなんでこっち先食べないの! そう理不尽にキレられるのだ。
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