幸せなひと時

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幸せなひと時

ハニージンジャーレモネード 休日、出かけた。 あ、そっか今日は休日か。 人がいっぱい。 いつものカフェでゆっくりしようかな。 「いらっしゃいませ」 「何名様でしょうか?」 「1人です。」 「空いてるお席へどうぞ」 2人用の席へ着き注文をした。 隣の席には家族がいる。 父親、母親、娘、息子。 子供は小さい。 家族の元へ注文した料理が届く。 「「「わあああ、美味しそう!!」」 子供2人が言った。 「待って、落ち着きなさい」 ごちゃごちゃ、わちゃちゃ キャリーン! どうやらフォークを落としたようだ。 「もう、何やってんの、、」 「ごめんなわぁうあああああ」 泣き出してしまった。 「大丈夫だから大丈夫だから」 「はい、フライドポテト」 泣きながらフライドポテトを頬張る もぐもぐ、もぐもぐ 「美味しい?」 「、、、美味しい」 泣き止み、ポテトの感想を言った。 一部始終を見ながらハニージンジャーレモネードを飲んでいた。 とても美味しい。 だがこの時は不思議な事に、 いつもの美味しさを超越した。 今まで飲んだハニージンジャーレモネードの中でブッチギリで美味しい。 「幸せだな」 すると、誰かに肩を叩かれた。 振り向くと人差し指で頬を突かれた。 「アンタいつも1人ね」 黄色いワンピースを着た女性が立っている。 知らない人だ。 「友達いないの?」 「えっ、、?」 「え?じゃないわよ」 「あとアナタいつもこの席座って、 ハニージンジャーレモネード飲みながらニヤついてるわよね?」 「ちょっと待って君は、、どなたですか?」 「私はハニージンジャーレモネードの妖精」 「哀れな独りぼっちのアナタの友達になりにきた」
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