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今日はひとりの予定だったから、簡単にパスタにしようと思っていたんだよね。
それにスープ仕込んで、ナス買ってきて冷凍庫にあるはずの豚バラとチーズ蒸しにしたらいいかな?
明日の朝ごはんの材料も買いたいし、さっさと買いもの行ってしまおう!
スーパーで買いものを済ませて帰り、手早く下ごしらえをして家を出る。
「……」
今日も駅で、改札の向こうを睨む。
『いつも停める駐車場はわかっているし、車で待っていていいんですよ?』
とは言われたが、いつのまにか楽しみになっていた。
「鹿乃子さん!」
遠くから私を見つけた三橋さんの顔が、ぱっと輝く。
「ただいま!」
できる限り急いで来た彼が、私に抱きつく。
……と、いうか、正確には抱き上げる。
当然、周りの目を集めるが、最近はさほど気にならなくなった。
「おかえりなさい」
「はい、ただいま」
にこにこと本当に嬉しそうに笑いながら、ようやく彼は私を降ろした。
この顔が早く見たいがばかりに、改札の前でいつも待っている。
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