第10章:反撃の狼煙

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「さて、マナちゃんがこっちについたってことなら、作戦発動だな」  彰が、よっと声をあげて立ち上がる。 「お前のラジオにスカイを呼ぶところからか?」 「さすが、亮介くん。わかってるね」 「はぁ!?」  どうやら彰と亮介は同じような作戦を考えていたらしい。 「大和は明日、ネット番組の収録があるよね?」 「ある」 「そこで、スカイより俺のほうがモテるって感じの話をたくさんしてきて」 「わかった」 「おい、クソガキ」  なんだよ、すでに大和まで巻き込んでるのかよ。 「何それ、面白そう! 僕は?」 「健一は来週のMusic Hopesの収録の時、オープニングトークでスカイをいじってくれればいい」 「やったー! 得意だよ!」 「お前ら、何考えてんだ」 「まぁ悪いようにはしないから大丈夫だ」  必死で笑いを堪えてる亮介の顔に説得力があるはずがない。 「題して、Hopesのスカイ、アイドルに迫って大失敗!」 「ああっ!?」  そして、そこから金城空也史上、これまでに味わったことのない屈辱の日々が始まったのだった。
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