シオン

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ねぇ、覚えてる? 今日は、ぼくたちが初めて出会ってから5年目の記念日なんだよ。 付き合ってからは、まだ3年と10ヶ月6日目…… え? 細かくないよ。実のところ、きみと出会ってから送ってきた日々は、毎日が記念日だから、ずっと記憶に残り続けているんだ。 5年も経つと、いろいろなことが変わっていくよね。 きみも少しあどけなさがあったけど、今ではすっかりおとなの女性だ。ぼくが知るかぎり、だれよりもきれいだよ。 それでね、お願いがあるんだ。 ぼくは、きみともっと深い関係になりたい。 いちばん奥の深いところまで繋がって、唯一無二の存在になりたい。 ……どうして、そんな顔するの? うれしくないの? そうだよね。そんなこと、あるはずないよね。 きみがあのとき、ぼくの手を取ってくれたときから、ぼくはきみにとって特別なパートナーのはずだ。 神に誓って約束するよ。 生涯、しあわせにするって。 きみをしあわせにできるのは、ぼくだけなんだから。 ……うん。ありがとう。 ぼくを選んでくれたこと、ぜったいに後悔させたりしない。 だれよりもきみを愛してるよ。
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