七夕ノ伝説

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「じゃあ、私こっちだから。」 「じゃあ、俺こっち送ってくわ。」 「りょうかーまたねー」 綺瑠と新大は、そう、龍楓とるきに言って西の方へ歩いて行きました。 「じゃあ俺らも帰るか。っても、家バレるのやだよね。なるべく近くまで送るから。言って。」 「うん。ありがとう。」 るきは、どこまでも気の使える少年であったのでした。 しばらくは特に何も話すこともなく、ただ歩いていたのですが、その空気に耐えかねたのか、るきが口を開きました。
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