七夕ノ伝説

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 時計が、チクタクと一定の間隔で音を鳴らしながら部屋に響いていました。 「もうすぐで三時…。」 龍楓は、その方を見て短針と秒針の位置を目で追い続けました。そして、カチッ、短針が、3のいちに止まりました。とうとう、時間になったのです。龍楓は、少し震える手で一文字、また一文字、と、電子の恋文をメールに打ち込んでいき、それを送信しました。
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