七夕ノ伝説

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 空っぽな日々に、龍楓は嫌気がさしてきていました。彼氏を作ろうとも思いませんでしたし、好きだったアニメも見る機会は減っていきました。  それを見かねた綺瑠が、ある提案をしました。 「ねぇ、龍楓?あの丘に、行ってみようよ。」 「なんで。いやだ。おもいだしたくない。」 「るきは、りょうかに忘れられるの嫌がってると思うけど?」 「でも…もういないんだよ…」 「そんなこと言わずにさ!とりあえず、1回、行ってみよう?」  提案、というよりは強制でしたが、結局龍楓は、来てくれることになりました。
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