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「龍楓、ほら、あとちょっと!」
「こんなに遠かったっけ。」
二人は、その日の夜、あの丘を目指して歩きました。あの日と同じように、真っ暗な中を歩いていると、開けた場所が見えてきました。あの丘につきました。
そこで、二人でせーの、で空を見上げました。そこに広がっていたのは、一面の、星、星、星、星。綺麗な欠片がちりばめられていました。それを見た龍楓はハッとしました。
「私が、見たかった光景だ。彼と、再び見たかった光景だ。」
そう気がついたからです。彼女は、年甲斐もなく、その場で大きな声で泣きました。綺瑠は、それを見守っていました。
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