七夕ノ伝説

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 それからと言うもの、毎晩そこに通うのが彼女の日課と化しました。その丘に登っては、星を眺めて、彼のことを思い出していました。  暑い日も、雨が酷い日も、彼女は変わらずにかよいつづけました。     何日も、何週間も、何ヶ月も。続けていくうちに、季節は、元の暑い気温をもう一度巡らせました。
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