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「ちょ、ちょっとやっぱり」
「いいじゃん、いいじゃん」
結局玲は未玖の着せ替え人形になり、いくつかの水着を試着して、自分でも割としっくりきて、かつ未玖のおすすめを選んだ。
ホルターネックの水着だが、胸元はざっくり開いて、真新しいキスマークが散らばっているのがよく見えた。
未玖は「なるほどねえ」と思いつつも、気にしないでスルーする。
玲はこれを気にして胸を隠していたのかもしれないが、顔に似合わずボリュームのある胸を隠してどうする!と未玖は思う。
そこに大人びた色が良い、という玲の希望の元、あえて黒を選んだ。
腰元に結ばれた紐は玲が動くたびに揺れて、触り心地の良さそうな尻がその存在を主張していた。
「水着着るからつけるなって言えばいいじゃない」
「言っても意味ないのよね」
とほほ、とどこか諦めた玲が遠い目をする。
とりあえず玲の水着が決まり、背中合わせをするように、未玖はシンプルな白のビキニに決めた。
二人は会計を済ませると、一度玲の家に向かう。
まだ太陽は登ったばかりだが、今夜はナイトプールに行く。
それまでの時間を玲の家で過ごしながら来月の旅行に向けて計画を立てるつもりだった。
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